

もし、乳がんになったら辛い思いをするのはあなただけではありません。
あなたの家族もそうなんですよ。

日本の女性が罹患する悪性疾患のうち罹患率第一位が、乳がんです。そしてその現状は罹患率・死亡率とも増え続けています。その原因は、日本の乳がんの検診率の低さだと指摘されています。一方海外に目を向けてみますと、欧米諸国の罹患率は増えているものの死亡率は徐々に低下しているのが現実です。何故なんでしょう。それは、対象年齢の約70%がマンモグラフィー(乳がん専門のレントゲン機器)を中心とした乳がん検診を定期的に受診しているからと言われています。

■乳がんは乳房のどこにでもできる病気です
乳がんは乳房の中の小葉組織(母乳を作るところ)や乳管組織(母乳を乳首まで運ぶ管)から発生する悪性腫瘍です。
ひとつのがん細胞が1センチくらいの大きさになるまでには約5年、2センチになるのに約8年かかるといいますが、それくらいの大きさになると自分で乳房を注意深くさわるとわかるしこりになります。さらに病気が進むとえくぼのようなくぼみができたり、ひふが赤く腫れたりしてきます。
炎症性乳がんの場合は、乳房表面の皮膚がオレンジの皮のようにざらざらとしてきて赤くなり、痛みや熱感を伴うことがあります。
■かかりやすい年齢
乳がんの発生は20歳前後から認められ、30歳代で増加、40歳代後半から50歳代がピークです。その後も少し数は減りますが、依然として高い発生率です。ですから70、80歳の乳がんも多いです。
つまりだれでも20歳をすぎたら、そしていくつになっても、乳がんにかかる可能性のある「乳がん年齢」(乳がん適齢期)なので定期的な検診が必要です。
■日本の乳がん事情について
乳がんになる人の数(罹患者数)は1996年に女性の悪性疾患の第1位になって以来、その後右肩上がりに上昇し、2004年には1年間で50,549人近くの女性が乳がんになっています。
これは女性の一生のなかで、約16人に1人が乳がんになるといわれる数です。このように乳がんは女性にとってごく身近に起る病気です。
乳がんで亡くなる方の数(死亡者数)は、これも年々増加の一途で、2007年に11,414人、2008年には11,797人が亡くなっています。これを2005年の交通事故死亡者(事故発生から24時間以内の死亡者)数が6,871人であったことと比較すると、ほぼ2倍近い数字になります。
つまり如何に乳がんによる死亡者数が多いかということです。
また残念な事に日本ではまだ、16人に1人がかかるという乳がんに対する関心や知識が低いために、発見される時にはすでに進行している場合が少なくないという嘆かわしい状況です。
特に比較的若い36歳から60歳までの年齢層のがんによる死亡原因の中では乳がんが一番多く、また乳がんによる死亡者の半数もこの年代の人が占めています。
この年代は働き盛り、また子育ての最中のおかあさんなどが多く、病気や死亡が社会や家庭に与える損失ははかり知れません。
■早期発見が大事な理由
早期発見の最大のメリットは「乳がんで死ななくてすむ」という確率が高いことです。
図1でわかるように、小さな乳がんはほとんど命を脅かすことがないのです。そして、乳がんが発生した小さな部分に留まり自覚症状もない状態なら、乳がんの手術も恐れる事はありません。
早期発見なら乳房を温存するなど、自分の希望する手術法や治療法を医師と相談して選択できる可能性も高いからです。また、入院期間や再発防止の治療期間なども短いので経済的負担も軽くすみます。きっと今までと同じようなライフスタイルを続ける事ができるでしょう。
乳がんが「見つかる事」が恐い事なのではなく、「知らないまま」が恐い事。あなた自身の身体と生活を守りあなたを愛する人たちを悲しませないために、「自分でできる事」と「ちょっと勇気があればできる事」を知り実行しましょう。
図1) |
乳がんの10年生存率(1990年治療開始) (日本乳癌学会「全国乳がん患者登録調査報告第29号」より) |
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マンモグラフィー検診について勉強しましょう!
| マンモグラフィーって何ですか? | |
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マンモグラフィーは乳房専用の機器で撮るレントゲン検査です。 |
| どうやって撮影するのかしら? | |
透明の圧迫板で乳房をはさみ、薄く引き延ばして撮影します。上下からはさんで一回、左右からも一回、左右の乳房で計四回撮影します。 |
| その後が痛くなってしまわないかしら? | |
その時は多少痛みがあることもありますが、乳房がいつまでも痛かったりがんがつぶれて飛び出したりするようなことはありません。 |
| 体に悪い影響はないの?超音波検査とは違うの? | |
マンモ撮影の放射線が人体へ及ぼす危険性はほとんどありません。視触診のみや超音波検査の併用と比べて、2~3倍の乳がん発見が可能です。 |
| マンモグラフィーを毎年受けると安心? | |
できれば視触診とあわせて1年に一度、少なくとも2年に一度は撮りましょう。異常を感じた場合は次の機会を待たずにすぐに病院へ。 |
| マンモグラフィー検査ができる所は? | |
J.POSHのHPの「全国マンモグラフィー機器設置病院」などを見て、近くにある医療機関の検診体制を調べることができます。 |













